2008-04-24

オウムブダイ

ブダイの仲間には粘液マユというのを口から出して、
その膜に包まれながら寝るものもいる、

というのはダイバーなら初心者でもたいてい知ってることで、
初心者が夜潜りするときリクエストも多く、

夜潜りといったら、『ブダイの膜』
というほど、夜潜りの基本形!!

だけど、

探すといないんだな、これが。。。

普段、夜潜りするときは、
ここでも寝てるね、と、
ちらり、横目でみながら通りすぎ、

決して珍しいものではない感じなんだけど、

いざ、リクエストされて探すと

いない。。。

まぁ、そんなもんです。

そのブダイの粘液マユ。

なんの為かというと、

夜間、イカなどの臭覚の鋭い捕食者に襲われない為のものです。

そんな便利なものなのに、
なんで限られた種だけの特種能力なんだろうか?

いったい海中の臭いってどんなんだろう?

ダイバーには分かりえないことですね。

海中で臭いが嗅げたら、きっともの凄く臭いのかもしれませんね。
嗅げない方がいいのかも。

2008-04-23

ヨコシマエビ

シークレットベイで夜潜りすると、
相当数のこいつが出てきます。

トランバンのこいつと比べても、

比較的、動き回らないし、個体の大きめで
撮りやすかったりもします。

このずん胴な体型と
コミカルな動きがカワイイんですよね。

体色も決して派手ではないんだけど、

やたらと目立つし、
お気に入りのエビ。

最近、シークレットベイでの夜潜り回数も
めっきり減ってしまいましたが、

やっぱり、シークレットベイの夜潜りはワクワクさせます。

2008-04-21

コガネアジ

カタクチイワシの仲間が群れている様は、
スカシテンジクダイやキンメモドキの群れよりも、
動きが激しいので、まるで
水がキラキラ、ピカピカと渦巻き輝いて
見える美しさがあります。

群れの大きさも、大きなものなら

直径10mほどの大きな根を包み込むくらいの大きさで、
とても5cmほどのさかながつくりだしている光景には思えない

宗大さがあります。

そして自然界の宿命。

群れが大きければ大きいほど、

捕食にやってくる数も大きくなる。

そのドラマには何度見ても、息を呑むシーンです。


やってくるのは、
カスミアジ、クロヒラアジ、ナンヨウカイワリ、ホシカイワリ、そしてコガネアジなどの
のアジアジづくし。

これらが連隊を組んでしきりに突っ込んでくる模様は
凄い迫力!!

こんなに毎日毎日、追われる生活。
毎日毎日、隣の友達がどんどん食べられるのを見ている生活。
逃げても逃げても逃げ続ける毎日。

過酷だなぁ~。。。

自然は時として残忍で残酷な一面を直視させます。

このように自然界のことを直視することも、
感じることもないし、できないのが都会に暮らす普通の人達。
それはあたりまえのこと。

何を感じるかは人それぞれだけど、

このような一面を、見て、感じて、考える、

ことができるダイバーって
本当に幸せなことなんだと思う。

2008-04-20

シマイシガニ

透明度のいい海に流れているクラゲは美しい。

ついつい見とれてしまい、
自分も自然に身をゆだね、
ゆらゆら~って平和で自由な気持ちがする。

とっても海況のいい、
今のムンジャガン。
そしてタコクラゲがよく流れています。

ボートを走らせていても、クラゲが流れていくのがよく見える。

幼魚のアジ仲間や
このカニの幼体なんかが付いているのもボート上からよく見ます。


で、見ていると結構な確立で
傘の上に立って両腕を広げているカニが見られるんです。

これはいい!!
ってその都度、船を止めて、
スノーケリングで写真を撮ろうとするんですけど、
近寄ると、傘の中に隠れてしまいます。

ということで、
真っ青な海に太陽をバックに入れて、
クラゲの上にカニが堂々と乗っかって手を振っている、
気持ちのいいワイドな写真は取れませんでした。

これが精一杯です。
クラゲの中に隠れたカニです。

内湾で産まれ、外洋を漂い、内湾に戻ってくる。
そんな大海を知るロマンのあるやつです。

2008-04-18

ブラックフィンバラクーダ

ムンジャガン島も最高な海況が続いています!!

ムンジャガンの天気、透明度が絶好調だと、
他のポイント以上に嬉しく感じさせます。

青い海、白い砂、透き通る水、広い空。

そう、誰しもが描く
『南の島』のイメージそのものの島が
ムンジャガンだからです。

そうはいっても、風強し、透明度悪し、雨多し。
などの時もそれなりに当然あって、

だからこそ、

いつも以上に海況がいいと、
体全体で南国を受けとめるわけなんです。

南国に住んでるくせに
南国を感じたいものなんですね。

2008-04-12

海からのメッセージ

CSテレ朝チャンネル
海底探検家 広部 俊明 が行く

『海からのメッセージ』
にてダイブアンドダイブスの山田道彦が出演します。

放送日時は

4月15日 23:00-23:55
4月22日 18:00-18:55
4月25日 25:00-25:55

となります。

バリの日常海中風景。
現地ガイドだからこそ感じる、自分の海に対する想い。
バリ島の現状。

ダイバーに限らず、ダイバーでない方にも、
全ての海好きのかたに見ていただきたい番組です。

海からのメッセージ

あなたにも届きますように。

2008-04-10

ナミフエダイ

毎日、同じこと言ってすみませんが、

さいこ~な透明度!!

ここまで、いい時ってのもなかなかない位いい!!

生物を
学術的だったり地域性を重視しながらの
ダイビングはもちろん大好き。

その裏

何も考えない、

心にうったえるような感じるダイビングも
実は大好きだったりもします。

ただただ浮かんでいるだけで
最高な気分!

何もしてないんだけど、
ここから離れたくない気持ち!

何もいらない!
何もしたくない!
そしてスローなひととき!!

バリが溢れている感じです。

余談ですが、
僕は9年前の今日バリに来ました。
今日から節目の10年目の始まりの日です。

ここまでこれたのも、
バリの海と
ゲストの皆様のおかげです。

ありがとうございます!!
これからもかっ飛ばしていく次第ですので、
よろしくおねがしいます。

2008-04-09

ヒゲナガモエビ

いい天気です!!
いい海況です!!
いい透明度です!!


そんな日が続くと、
とてもすがすがしい気分になります。

そんな気分の日はきっとなにか発見があるだろうと、
リラックスかつワクワクします。

初物ではないし、めったに見れないという訳ではありませんが、

いままでトランバンの夜潜りでしかみたことのなかったエビ。

気分を変えて、ちょっと違った探し方をすれば、

へぇ~!こんなところにいるんだ!!
って発見ができるんです。

同じように探してたら同じものしか見つからない。

そんなの当然なんですが、
それが簡単のようでなかなか難しかったりもします。

なんか、とてもいい気分で潜れた1日。

2008-04-08

メガネベニハゼ

天気、海況、透明度、
どれを取ってもずば抜けていい、今のトランバン!!

とくに透明度はここまでいい日は年間通しても、
なかなかない。というほど絶好調です。

さて、
普段のガイドでは、
日本にいないさかな、
でもバリでは超一般種。

という種を中心に、
さかなを見てもらうときには力を入れています。

もっと正確にいうと、
幅をひろげられるように、
日本では記録はあるのだけど、
名前はない。
でもバリでは普通にいるし、
英名も普通にある。

もちろんそれだけじゃないけど、
そんなやつです。

そうそう、たとえば写真のこいつのように。
とても特徴的でかつ美しい。
おまけに『まだ和名はない!!』

名前が付くということは、覚えやすいし、
学術的にもとても喜ばしいことです。

でも、ガイドネタ的には名前が付いてしまうと、
価値観が薄れてしまったようで、
ちょっと悲しい。。。

そんな複雑な心境です。

2008-04-04

帰国

バリに戻ってきました!!
(というか31日に戻っていましたが、バタバタしていて更新できないでいました)


滞在中は本当にたくさんの方々にお世話になりました。

今年の帰国も超多忙でありながら、
かなり実質的にも心にもゆとりのある有意義な滞在を送れました。

日本で会うと、やっぱり違和感を覚える(お互いにね)ゲストの方々!!
今回も楽しく愉快に飲んで笑って過ごせました。

めったにお会いすることのできない、尊敬する所先輩方の暖かいお言葉!
ありがとうございます、頑張ります。

10数年ぶりに見ることのできた日本の心、『サクラ』!!
やっぱり美しい!!

やっぱり10数年ぶりに行く事の出来た伊豆の海!!
潜ってないけどね。。。

そんで、これまた10数年ぶりに再会できた古い友人達!!
みんな変わってねえなぁ~。

みんな、ありがとう!!

バリに戻ったこれからは
心機一転心を入れ替えて、
新化したDIVE&DIVE'Sでバリの海を突き進んでいきます。

で、サクラの時期ということで写真は、
花より団子。あなたはどちらを選びますか?
(ダイバーでない方の為に、写真のおもちゃみたいなのはダンゴウオという魚です(正確にはナメダンゴ))

ぼくにとって両方、憧れなので“花も団子も”と欲張ります。

で、写真は、
『次世代ガイドの写真展』などで協賛していただいているエプソンさんの

品川プリンスホテルにある水族館
『エプソン アクアスタジアム』
で撮りました。

何百匹というダンゴの姿はカワイすぎる~!!
他にも盛り沢山でとても楽しい夢のある水族館でした。

さあ、次回からはバリの情報にもどりますので、
よろしくおねがします。