2009-06-30

夕日

バリ島にはいくつもの夕日が美しく見れるポイントがあります。

バリの夕日。
ホントきれいなんですよね。

どこで見ても夕日は夕日。
キレイはキレイ。

その言葉の否定はしません。

でも、なんだろう。
この島の持っているパワーが
決して力強くではなく、
優しく包んでくれるように感じる夕日なんです。

ビール飲みながら、
ボーッと眺めてる。

何も考えることなく、

ただただ。。。

気が付くと人影もまばら、
辺りは暗くなってる。

暗いからこそ、
自分自身でどのようにでも新しく照らすことができる、
だから闇というのはとても前向きなものなのだ。
って思える暗さ。

さぁ、頑張ろうか
ということをそっと教えてもらえるような
バリの夕暮れ。

何回、ここに来たことだろうか。
こので大切なものを幾多も教えてもらったような気がします。

大好きな場所。

2009-06-23

ニバーナ

PJ近くに待望のニューホテル完成!!

今までも近くにあるにはありましたが、
多々に渡る問題があったので使用していませんでしたので、
新しいの出来ないかなって常に思っていました。

で、新しいホテル。
BALI NIBBANA RESORT

視察にもまだ行っていませんでしたが、
寛大なるゲストが
毒見がわりに試してくれました!!

まぁ、客室自体は普通レベルの別にこれといった不満は感じない。

レストラン、これがなかなか美味い!!

そして安い!!(これ重要)
そこら辺の安い観光客レストラン程度の料金。

スタッフの対応。これ最高でした!!

ゲスト夫婦の為に特別にプールサイドに
テーブルを並べて、食事ができるようにしたり。
地面には花で模様をつくっていました。


まだ、ゲストがほとんどいないし、
視察も兼ねていたので、
このような対応ということも充分に考えられますが、
今の時点では自信をもってお薦めできるレベルです。

PJから車で3分の好ロケーション。

写真は山に見えますが、
とっても見晴らしのいい海にほど近いホテルからみた壺?です。

2009-06-01

世界の海ブログ

ガイド会のブログが新規一転、
本日から始まりました!!

ガイド会27人が日代わりでコアでホットな情報をお伝えします。

是非ご覧下さい。

ガイド会ブログはこちらより

2009-05-18

アカヒメジ

天気がいい
透明度がいい
温かい
おだやか
ふんわり群れてる
なんてことのない風景
いつものおさかな

最高の贅沢!!

2009-05-17

センぺリ

この生物、拳大ほどの大きさなのですが、
滑るように歩く姿はまるでウミウシのよう。

まぁ、貝なんですけどね。

今までシークレットベイでしか見たことはなかったのですが、
はじめてリパでも見ました。

誰をもが立ち止まってしまう存在感で、
見るとなんだか特してしまったような気がしてしまう生物。

一時はシークレットベイの代表的な生物で
人気もありましたが、最近あまりみかけなくなっていました。

随分、久々なご対面に興奮しました。
なかなか実際に見ないと分かってもらえないとは思いますが、

見れば絶対分かってもらえる自信のあるヤツです。

2009-05-15

ホシテンス

このブログを初めて約2年、
初めて 『リパ』 というポイントの記事のようだ。
なんでここの記事がなかったのか不思議。

この 『リパ』 というポイント、
フラッシャー系 クジャクベラ属とイトヒキベラ属のポイント、

また浅場のスズメダイ科の種類の多さ貴重なウミウシの多さ、
そして砂泥のハゼが多い、と認知されているが、

その他、イソバナの超過激なほどの多さや、
浅場のサンゴの多さで、景観の美しさは他ポイントの
群を抜いた素晴らしさだったりする。

そして他ダイバーがいない、ダイブス独占のオリジナルポイント。


難点を言えば、荒れ易く、しかも遠浅なために、

ひとたび荒れるとこの素晴らしい浅場の景観が楽しめなくなってしまう。
そうなると透明度もかなり落ちる。
また潮を選ばないとかなり流れる。
(流れるとクジャクベラ属はヒレ開きまくりで、それはそれでいいのですが。。。)

なんてこともあるのでパーフェクトなポイントとは言えませんが、
こんな時もあるからこそ、いいコンディションの時の喜びが倍増されるのが

自然の摂理というものなのでしょう。

2009-05-14

レティキュレートボックスフィッシュ

寒がりな僕は水温が暖かいこの時期の
ダイビングはストレス知らずで
いつまででも潜っていたいのですが、

高水温が続いているため、
浅場ではチラホラと白化したサンゴが見られてしまっています。

乾季のはずの今時期、まだまだ大雨が降ったり、
1日中雨降りだったりと、ただならぬ天候だったりと、
なんだか、あまりよいものを感じません。

とはいえ、ひとたび海中を覗くと、
やっぱり、そこはいつでも気持ちよくさせてくれるバリの海。

このフグは
バリ ~ パプアニューギニア ~ グレートバリアリーフ
に分布している種ですので、あまり馴染みがないかもしれません。

水中ではブラックボディに見えます。
黒い魚というのはさかな自体は外敵から身を守るのには

都合がいいのでしょうが、
水中で人間が見ると、なんとも目立つ存在だったりします。


実際は光りをあてると濃いブルー。
藍色というか、かなりシックで美しい色です。

ついつい地味だから素通りする人も多いですが、
是非、見てもらいたいひとつです。

2009-05-08

ハシナガウバウオ

びょぉーっと移動していたから、
なんとなくパッと撮ったらなんとなく撮れていた。。。

ウバウオの仲間で、ごく普通にみるのは、
ウミシダウバウオ属のウバウオの仲間と
このハシナガウバウオ。

のぺぇ~っとして、動き(泳ぎ)周らないウミシダウバウオ属に比べ、
本種はよく泳ぐ。そしてからだつきがシャープ。

昔、この種がいない地域のガイドさんが
バリではじめてこの種を見たとき、

水中で

「なんだあ~?このウバウオみてえなのが泳いでやがらぁぁ!!!」
って叫んでたののを妙に思い出します。

まぁ、泳ぐと言っても極狭い範囲ですので、

じっくり狙えば撮りやすい種でもあります。

生き物は面白いですね

2009-05-07

バイノゴビー

これも他ではあまり見る事のないだろう種。
ここではいっぱいいます。

サラサハゼ属のボテッっとした体つきに
地味ともいえない派手ともいえない、
でも、やたら目が行ってしまう、
なんとも言えない柄が魅力的。

他のサラサハゼ属の種に比べると、
逃げまくるのでちょっと撮りづらいのだが、

逃げたなあ、などと思って違うものを見ていると、
気がつくとまた自分の足元に寄ってきてたりする。

それでまた撮ろうとすると逃げる。。。


なんか、そんな行動に愛嬌があるんですよね。

2009-05-06

ピクチャードラゴネット

あまり他のダイブサイトではみることのできない種

全然、臆病でもなく、チョロチョロ飛び出てきては、
チョコマカチョコマカとせわしなく動きまわるしぐさがカワイイ。

ずっと、見ていて飽きないからずっと見てたら、
ケンカしだしてしまった。

ケンカといっても、これまたケンカなのだか、
よくわからないくらい睨み会いが続く。

そうかと思ったら、いきなし、ガブッ!!っと噛みつく。

これが、このままでは死んじゃうんじゃないか?
と思うほど長時間ガブリつきっぱなし。

そうかと思うと離れてはまた睨み合い。

で、噛みつく。こんどこそ死んじゃうだろ?
離しちゃおうかなあ?と真剣に心配してしまう。

でもそれは自然の摂理じゃないよな?
と思いとどまる。

なんで人間どうしのケンカは止めろと教わったのに、
野生動物のケンカは止めてはならない?

そりゃ、理由はわかるけど、
そんなこと、ずっと考えちゃいました。

2009-04-19

ケショウハゼ

独特な体型とカラーリング、
個性的な表情、動き方


のわりには、す通りされることがままある種。

よく見ないと、限りなくジミなんですよね。
ですので、す通りされる気持ちもわからないでもない。

っていうか、よく見ようよ!
っていうのが本音。

ブリーフィングで紹介される種。
自分が見たい種。
やたらと目立つ種。
いわいる人気種。

そういう以外にも、
いままで何度もあたりまえに見たことがある種でも、
よく見れば感動的にまで美しく思える種
というのがわりと、そこかしこに存在しています。

それって見たことないのと同じことでしょう。

サンゴ礁などのダイブサイトなら、
1ダイブ100種類とかの生物に出会ってることでしょう。

その中で何種類 『見てますか』?
感動の幅が広げられると、いいですね。

2009-04-18

イソギンチャクモエビ

ダイバー初心者の時から
お馴染みのあるエビ。

どこにでもいて、
あまりにもお馴染みすぎて見向きもされない。

独特な色、形、動き
どれをとっても魅力満載。

で、なかなか上手に撮れない。
僕は今だに満足なカットが撮れていない被写体の一つ。

別に一緒に潜ってる時というわけではないが、
たまに耳にする残念な言葉。

「なーんにもいないね」
「何を撮ればいいかわかんない」

本当になーんにも見えないなら、
完璧なこいつでも撮ればいいのに。

もっと心と目線を足元に向ければ、きっと世界は広がるでしょう。
悲しい1本よりどれだけ価値のある1本になるであろうか。

2009-04-17

ホワイトフェイスワスプフィッシュ

前回に引き続き、
こちらもかなり久々の出会いです。

記憶の隅にもなかったような種。

おぉー!!

っておもわず、見つけた瞬間
ガッツポーズでした。

思えば、
以前は住んでしたシークレットベイ。
今は潜る回数自体がめっきり減ったこともありますが、
4月のここは凄いんだよなあ。。。

2009-04-15

ヒゲハギ

何年ぶりの出会いだろうか!!

おそらく個人的には2年は会っていなかった。

存在自体忘れていたというか、
潜りながらいないかなあ、などともあまり思わなくなっていた
そのくらいずっと出会ってなかった。

一瞬、いや、まさかな?
などと疑ってしまったくらいです。

お久しぶりでーす!!

2009-04-14

イスズミ

どこにでもいるけど、どこにいても存在感のないさかな。
でも、
一面カベのように群れていると、
それはもう爽快な気分。

人が来るとかなり逃げ回りますが、

1年中いつでも同じところで見ることができる、
というのも嬉しいところ。

このさかなってここませ群れるものなんだ???
って絶対にびっくりしますよ。

2009-04-02

写真展「海のシェルパ」

ガイド会写真展 「海のシェルパ」
2009年4月3日(金)–4月12日(日)
会期中無休10:30 – 18:00(最終日は15:00まで)
入場無料エプソンイメージングギャラリーエプサイト ギャラリー2
〒163-0401 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1F
TEL. 03-3345-9881 / FAX. 03-3345-9883
http://www.epson.jp/epsite/


本来、シェルパとは険しい山道を行く際に同行するガイドを指します。
しかし、海のシェルパは厳しさから守るだけの存在ではなく、
美しさを分かち合う友として必要不可欠です。
本展ではガイド会の
川本 剛志(久米島)
田中 美一(小笠原)
鉄 多加志(駿河湾)
秋野 大(パラオ)
の4名が、
季節感の溢れる海へと皆さまをご案内いたします。


よろしくおねがいします!!

2009-03-30

セイタカヒイラギ

他のポイントではみることはないが、
PJにはそこかしこにいる種。

昼間は波打ち際に群れているが、
夜になると、バラバラに行動しています。

オレンジ色に輝くヒレが目立ち、
独特の個性があり、とても目をひくのですが、
なかなか、一般ダイバーには素通りされたりして、
カワイそうな種。

でも、こいつの一番の特徴は
発光器がついていて光るってことです。

光っているときなら、みんなに相手にされるんだろう。

2009-03-27

次世代ガイドの写真展


さて、今年もやってまいりました!!
ダイビングフェスティバル2009

今日27日28日29日の3日間
(27日は業者日)

会場は東京ビックサイト西3ホール

の会場内で次世代ガイドの写真展を行います。
今年も展示させていただきます。

ガイドという職業意識を強く持ち、

常にプロレベルの向上心を持つ続けるプロ集団
ガイド会』所属の
国内外の現地ガイド19名が
ガイドという立場から海を感じる写真。
現地に根付いたガイドだからこそ撮る写真。
ガイドというものにこだわった写真。
プロ水中カメラマンでもハイアマチュアでも
一般ダイバーでもないガイドからの視線による
『俺海』写真、魅せます!!

是非、会場に足をお運びください。

僕の方は今年は会場にはいませんが、
ブース内、会場内にたくさんのガイド会のガイドがいますので、
お気軽に声をかけてください。面白い海の話が沢山聞けますよ。

写真展参加者は以下です。


秋野大(パラオ)
大村健(タイ)
小川理志(ニューカレドニア)
堅田純平(久米島)
金沢充啓(奄美大島)
佐々木要(西表島)
佐藤長明(志津川)
鈴木康裕(大瀬崎)
高野肇(沖縄島・本部)
田中幸太郎(八丈島)
中野誠志(安良里)

津波古健(沖縄島・中部地区)
西村直樹(柏島)
番田武六(慶良間諸島)
細谷洋貴(フィリピン)
南俊夫(小笠原諸島)
八木克憲(川奈)
矢内大介(サイパン)
山田道彦(インドネシア)
 (アイウエオ順)


上のポスター写真?
俺いないじゃん。。。

あっ、いた!!(苦笑)

2009-03-25

ニュピ

明日はニュピという日です。

バリフリーカーなら知っていると思いますが、
詳しい説明はさきますが、簡単に言って、
外出禁止の日です。

1日中、家で火も使わず、電気も使わず、食わず、
じっとしてないさい!という日です。

で、本来ならニュピの前夜にあたる今夜、
オゴオゴという、山車のようなものがバリ中を練り歩く
祭り事があるのですが、

今年は4月に総選挙が控えており、
そのバリの多くの人々が参加するオゴオゴで
支持する政党のグループ同士で
揉め事があってはならないと、いうことで
オゴオゴは中止です。

ニュピの日は飛行機さえも飛ばなくなるほどの
力がある宗教が色濃く根付いているバリヒンドゥー教。

政治の為にバリ人のもっとも大切な宗教行事
を無くしてしまうのはとても残念なことです。

だって、関係ない人間が見てもオゴオゴはとても面白い。
僕も毎年オゴオゴを楽しみにしている一人なのに。

と、いうわけで僕の今年のニュピは島を脱出しまーす!!

2009-03-22

ペガススベニハゼ

ここ数年で怒涛の勢いで標準和名がついてきてる
ベニハゼの仲間達。

本種もまだ名前ができて1年ほどしかたっていません。
まぁ、この種の場合は英名はあったのでさほど困りませんでしたが、

いままでが、

「ここには、こんなんとこんなんとこんなんなんかな、
ベニハゼの仲間がいるんですけど、
これもそれも、どれも名前はありません。。。」
てな感じでしたが、

こーやって、名前が付いてくれると、
説明するほうもやりやすいし、
見るほうも覚えられるし、久しみがわくので、
感情を込めてじっくり見てもらえてるような気がします。

それでも、まだまだ、名前のついていないものは

数多く存在しているわけで、
未来への期待感というのは無限に高まります。

その未知の部分が多い、未来への期待が多い
というのも海洋生物の魅力のひとつでしょう。

ちなみに
“ペガスス”なのか“ペガサス”
なのかって話になると、

ラテン語Pegasus(ペガスス)の英語読みが(ペガサス)
になるので、どちらでもよさそうなのですが、
学会のサイトなどではペガススとなっているので、

読むときはペガサス

書く時はペガスス
って感じでしょうか?

2009-03-18

ガルンガン

バリ島では西暦の他に
ウク暦というのとサカ暦という暦があります。

で、今日はそのウク暦の方のもっとも大きなお祭り。

ウク暦とは210日を1年としており、
(1週間7日×5週間=1ヶ月/1ヵ月×6ヶ月=210日/210日=1年)
なにを基準にしてこのような珍しい暦がつくられたかというと、

僕は知りません、あしからず。。。。

で、今日は何をするかというと、お盆にあたります。

昨日はプナハパハン ガルンガンといいガルンガンの準備日にあたり

今日はハリラヤ ガルンガンという神々と先祖の霊を迎え入る迎え盆にあたる日
明日はマニス ガルンガンといいガルンガンを祝う日

で、28日が送り盆にあたるクニンガンという神々と先祖の霊を天界に送り出す日。

で、ただでさえお祭りだらけになってしまうバリ島なのに、
今年はもう一つの暦、サカ暦の一番大きなお祭りの“ニュピ”
がガルンガンとクニンガンの間の26日にあったりします。


このニュピはサカ暦の新年にあたります。

ちなみにサカ暦は太陰暦なので360日を1年としますが、
月齢で日が決まるので355日くらいが1年となります。

そう、まさに今年は盆と正月が一緒にきてしまった!!
バリ人にとって、むっちゃ忙しい時。

今年はニュピ前のオゴオゴというのが禁止になってしまいましたので、
(選挙があるため)その分やること少なくなってしまったけど、

この祭りの時のバリを包み込む特有の空気、
異教徒の僕でも大好きです。

2009-03-07

イエローコンビクトゴビー

イレズミハゼの仲間のそのほとんどは、
岩などの隙間の奥まったところに隠れているので、

そうたやすく全身を出す事は少ない。

そこにいることは分かっていても、
出ていたり、出ていなかったりと、
運にまかせなければならない時も多い。

個体数は決して少なくないのだが、
見る機会はそう多くはないので、
見ると、つい嬉しくなってしまう仲間です。

その中でも一際目立つこの種は
全身出ていることが多く、
おまけにこの仲間には珍しく、

大胆で逃げない(引っ込んでもすぐ出てくる)
からとてもありがたく観察できるありがたい種です。

2009-03-06

ヘラヤガラ

当たり前にいたるところにいる生物。
あまりに当たり前すぎていることすら認識されない生物。

当たり前なものを当たり前に見ないのはもったいないことだったりします。

当たり前なものが凄く美しく見える時。
それはキレイなバックの環境にいたり、
光に反射されて輝いていたり、
なにかの生態行動の瞬間であったり、
そんな時。

あえて、スレート等になにも書かないで指だけを指してみる。

そんな時、
「????」

って顔をするゲスト。
「あれのことぉ????」
って首をひねりながら、指を指し返すゲスト。
またはまったく無視するゲスト。

珍しいものやリクエストされたもの、
誰がみても一目見てキレイだと思うだろうな的ものを

見て嬉しいのは当然のこと。

時には
その瞬間に目を輝かせて
「うん!うん!!」
ってうなずくゲスト。

ガイドとゲストが一体感を感じる瞬間。

2009-03-05

マルタマオウギガニ

普段はウミトサカ類に住んでいて、
それはそれでとても写真映えのするカニなのですが、
なんせ撮りにくいことが多い。

というか宿主に穴を掘ってそこで暮らしているので、
撮りにくいどころか見つけ難い。

それが夜間になると、ウミトサカに出ていたり、

その宿主から離れ遠征することもしばしば見かける事も出来る。

そうなると、チャンス到来!!

小さな体で逃げる逃げる!!

その姿がとってもカワイイ。

夜でしか見る事の出来ない生物ではないですが、
そんな姿は夜でしか見れない生物です。

2009-03-01

アカメハゼ

1年中いるといえばいるんだけど、
年によってその数の違いが著しい種。

なにげに、
「そーいえば、いるかなあ?」
程度に探そうとすると、
「あれっ?いないや。。。」
なんてこともしばしばの困り者。

いる時はたくさんいる、
いると思ってたら、いなくなってる、
いないと思ってたら、ひょっこりいる。

そんな毎年年の環境によって
とても大きく左右する、面白い種です。
(あくまでもトランバンの話でバリ全体なら必ずいますが。)

2009-02-28

セトリュウグウウミウシ

トランバン=ホヤ

フォトダイバーには認識されているほど、
トランバンではホヤのイメージが強い。

それはもう、キレイですからね。

で、ホヤを絡めて色々な写真を撮るのですが、
沢山あるわりには傑作はなかなか少ないわけで。。。

もう一つ
トランバン=ウミウシ

という認識もあるほど、
この時期のトランバンはウミウシ天国なのです。

それじゃ、
トランバン=ホヤ=ウミウシ

という方程式が成り立つわけなんですけど、
これが、なかなかいない。。。

ヒラムシを絡めるのはいっぱいいるんですけどね。

丁度いい場所にいてほしいのですが、そうはいかないのが自然の常。
いればいいだけなら、今回の写真のようですね。

だからといってつまんでホヤに乗せようとすると、
全身ぐにゃ~ってやる気なしの状態になって、今度はくっつかなくなってしまうし。

いい時、いい場面。

出会えない事が多いだけに出会えた時はひときわ嬉しいのでしょう。

2009-02-27

アワイロコバンハゼ

サンゴの中を覗くと、
色々な生物がひしめいているのが分かる。

その多くはチョロチョロと動き回り、
1箇所でじっとしてくれないものが多い。

「あっ、今だ!」と思った時に
と狙ったチャンスを逃すと、
次のチャンスはなかなかおとづれなかったり。。。

で、コバンハゼの仲間は一見、似ていたり、
未記載種が多いので、

これはだれだろう?

と考えているだけで、
パッっと移動されてしまうので、


まずは撮ってみて、あとからじっくり観察、
観察できなければ、あとから写真を見て
考えることが多い種です。

一瞬を逃せない生き物です。

2009-02-23

イエローペッパーシュリンプゴビー

まだまだ、未分類の多いヤツシハゼの仲間達。

クサハゼをはじめ、こんなによく見るのに
まだ記載されていない種がたくさんいます。

これは、まったく別の種だろうな?
これは、同種かな?

などと
考えながら、
似たよう種を観察したり、
似てるけど、ちょっと違う種をなるべく多く撮影したりしています。

沢山いる=普通種=無視。

なんて人もいますが、
とってももったいない。

沢山いる=沢山いるからこそ違いが分かる=よく見れば全然違う。

楽しいフィッシュウォッチングの原点ですね。

2009-02-22

トゲトゲウミウシ

形の面白さ、カラーデザインの豊富さ、種類の多さ、
どれをとっても魅力的な部分が多くので人気があるウミウシ。

そのウミウシ好きの人達でも見たいランク上位にくることが

多いであろう、このウミウシ。

ちょっと濁ったところに多い本種は、
濁っているだけに、一見先っぽの濃いブルーが浮いて見え

宝石のような輝きを発しているような錯覚さえする美しさです。

そんな美しさであるので、いつも見ていたいのだけど、
それはなかなかどうして、簡単には見ることができない。

狙ってみれるものでもないし、探したからといっているものでもない。
あくまでも偶然と偶然が重なった時にその姿を見せてくれる。

とはいえ、一生に一度見れればいい、
とかのレベルでは全然なくって

年に1度くらいは見るので、
その出会いを期待を胸に秘めて潜っていたいものである。

そういう期待感を抱きながらというのも、
ダイビングの大きな楽しみの一つです。

2009-02-21

アオリイカ

昼間でも夜潜りでも、どちらでも見ることができるが、
昼間と夜では様子が全然違う。

昼は群れており、中層を漂う。

とくにブイなどのロープがあれば、その付近に群れているので、
ダイビング中のボートマンの格好の釣り的とされたりしている。

一杯いるのですが、寄ると逃げる、逃げると寄る、
で一定の距離を常に保たれて、なかなか美味い具合にいかない。

それが夜になると、単体で地面付近を漂う。

で、何とも言えない妖艶な色彩の体色に変わる。

で、何より嬉しいのが寄れる。

寄れるから、
これでもかっ!!
ってくらい撮る。

撮るんだけど、これがまた満足の行くカットがなかなか撮れない。
何故????
う~ん。。。

2009-02-17

ブルースポッテッド グルーパー

魚というのは、♂♀でまったく違う体色をしていたり、
子ども、大人でまったく違かったりと、

え?ホントに同種なの?
と疑ってしまう種がとても多い。

それが、面白いところでもあるのでしょう。

図鑑を見ていても、老若男女全てが載っている訳でもないし、
もちろん地域差もある。

研究が進めば、今まで別種だったのが、実は同種になった、
なんていうことも普通にある。(その逆も)

それも、また面白いところですね。

と、いうことで、我等フィールドガイドは
図鑑に載っていない種や、似ている幼魚や不明な種を見つけると、
大人になるまで成長を見守ることになります。

で、大人になるにつれて、
「へぇ~、この子がこいつになっちゃったよ~!!」
なんて発見があったり、
「やっぱりね~、予想通りだ!」
などと思ったり。

定点観測はフィールドウォッチングの醍醐味ですね。
また、おじゃましに行きまーす!!

2009-02-16

イシヨウジ


バリ島のほとんどのポイントに沢山いて、
その中でもムンジャガンでは特に多い。

でもガレ場にいることがほとんどで、
なかなかキレイなところにいてくれない。

ガレ場にいる時は、
スゥーっとゆったりとした動きで移動するので、
写真を撮るのもさほど労しない。

たまーに、
あっ、こんなキレイなヤギにいる!!
そんあ所を見つけると、
パッパッっとした機敏な動きで動き回り、
なかなか思いどうりに撮らせてない。

ガレ場にいる時の方が、全身でてるし、
身の危険は大きいはずなのですが、
なんでだろう???

撮り手側のオーラでしょうかね?

普段のガレ場にいるときは、
なんとなく撮るだけなので、
撮る撮るオーラがあまりでていない。

こんなキレイなところにいる時は
撮る撮るオーラ全開なために、
身の危険を感じてしまう。

写真をやる人ならこんな経験は必ずしていると思います。

やっぱり伝わってしまうんですよね。

人物写真でも同じですが、
相手をリラックスさしてあげて撮りたいですね。

2009-02-14

マダラトビエイ

強風のため船が欠航になった翌日のムンジャガン島。

余波を危惧して他のダイブショップなどは行くのを渋り、
「試しに行ってきて、どんな状態だか教えて!」
などと、数人の他店ガイドに言われる。

風を読んでいたので、今日は大丈夫だろと考え、
言われるまでもなく強行突破の我等!!
行けば、まったく他ボートがいない貸切アイランド状態!!

天気は悪いが海は穏やかのんびりダイブ。

ポイント移動中はムンジャガンではよく見られる、

イルカの群れに遭遇。
イルカ自体はよく見られるんだけど、この日は一味違った。

バチャーン!!

と、10mほどの至近距離でジャーンプ!!
を繰り返す。

この至近距離のジャンプはここではかなりのレア。
ってより、はじめて。

嬉しかった~!!
嬉し過ぎて写真撮るのを忘れてた。。。


で、水中ではマダラトビエイがお出迎え。

誰も行きたがらない時に行くといいことあるもんです。

2009-02-13

ヨスジリュウキュウスズメダイ

強風高波のためクタビーチでは
遊泳(海に関するもの全般)禁止になっています。

つい先日、ムンジャガン島も前代未聞の風の為、

欠航となりムンジャガンでのダイビングができなくなっていました。

現在のムンジャガンは落ち着いており、とてもよいコンディションです。

バリ島が強風だろうと高波だろうと

潜れなくなることはないだろうシークレットベイでは、

このミスジ&ヨスジ&ハイブリットだろうと思われる個体がわんさかいます。
(ミスジ&ヨスジはどこのポイントでもたくさんいます)

上の尾鰭がハートマークのがヨスジ。

下の尾鰭が無色なのがミスジです。

本当はハイブリッドの個体も一緒に写したかったのですが、
なかなか上手くいかなかったので、そのうち別に紹介します。


今書きながら気が付きました。

フタスジリュウキュウスズメダイ

ミスジリュウキュウスズメダイ
ヨスジリュウキュウスズメダイ

普段、何気に言ってるので何とも思わなかったですが、
随分、長い名前なんですね。

2009-02-07

マダラウミフクロウ

ウミウシが爆発的に多い今時期のトランバン。

ウミウシ自体はポップなカラーだったり、
不思議な風貌だったり、と
人気は高いですが、

個体が小さいものが多い、
あまりキレイな環境の上にいないものが多いので、
写真映えしない時が多かったりもします。
もちろん、それはそれは美しい場所にいるときもありますが。

でも、旬な時旬な生物を追うのはフィールドウォッチャーの王道。

仮にウミウシに興味を示さないゲストと潜っている時も、
美しい写真映えする被写体をさがしながら、
「ほー、こんなウミウシが今年は多いんだなぁ~」
などと想いながら潜っていたりもします。

で、個人的にはトランバンではじめての遭遇。
しかもちっちゃい~!!

シークレットベイでは10cmオーバーがほとんど。

PJでは3cmほどのを多々見ていましたが、
もっと小さく、しかもまだ色も透明な個体に出会ったのははじめて。
しかも想像してなかった場所で。

いつなにがおこるかわからない、驚きの出会いはやっぱり嬉しいですね!!

2009-02-06

アツクチスズメダイ

現在、高波の為、クローズ状態が続いている“PJ”
変更処置として行っているムンジャガンは

とても穏やか!!
なのだが、日に日に荒れてきているような。。。


そのムンジャガンの浅場にひときわ美しいスズメダイ。
大人になると、とっても地味になりますが、
その特徴的なたらこ口ビルがとても可愛らしくて、
人気があります。

ダイビング休憩中にスノーケリングでこいつを撮っていたら、

フィンをポン、ポン誰かが叩く。

ゲストが何かいいにきたかな?
でも、今、いいところ、もうちょっとまってろ!!と無視。。。
(なんちゅうガイドでしょう)

そしたら、ゴツン~!!
とフィンをおもいっきり、蹴り飛ばすような勢いでたたいてきた。

なんですか~?っと振りかえる
と、
なんと、呼んでいたのはゲストではなく、

守卵中でご機嫌ナナメなゴマモンガラ。
大きくカワイイお目目をギョロギョロさせて、
お怒りの模様。

格闘家顔負けのタックル!タックル!!攻撃。

と、そこら中でゴマモンガラが暴れているムンジャガンでもあります。

ということで紹介してはいますが、
いましばらく、こいつもクローズです。
(勇気のある方は僕が盾になるのでどうぞおためしください。)

2009-01-28

ヒメツバメウオ

全然、いい写真ではないのですが紹介します。

このポイントでは確実にかなりの大きな群れをみることができるのですが、
いかんせん、透明度の悪さと浮遊物の多さで、
なかなか、いい写真が撮れない。

外付けストロボなし外付けレンズなしのコンデジだとなおさら撮れない。
(いいわけ。。。)

おまけに、早い早い。
このポイント、スズメダイが熱く、
一部マニアに絶大な人気を得ているポイントで、
スズメダイを夢中で追いかけている、
背中でザァ~!!

っとこの群れが一瞬のうちに通り過ぎるので、
ゲストを呼んだ時は、時すでに遅し。。。
見る事もままならない困った群れだったりもします。
(もちろん、こいつ狙いでなら確実に見れますが)

単体~数個体でしたら、
いくつか見る事のできるポイントも他にありますが、
大きな群れとなると、他にはしりません。

(以前は他にもありましたが)

小さな体で大きな迫力!!

お勧めです。

2009-01-27

ショウグンエビ

ここにいるのは分かってるんだけど、
姿をみることのできない、もどかしさ。

そんな魅力的な生物も沢山います。

そこに行けば見れる。
探せば見つけられる。

ダイビングはそういう楽しさもありますが、

行ってもまず見られないんだけど、
たまーに、見れちゃうこともできる
そんな"神のみぞ知る"的ダイビングも楽しいものです。

今日はいるかな~??

いない。。。

今日はいるかなあ~???


いない。。

の繰り返しで、
もう、そこにいる事さえ忘れたころに。

「あっっ~!!」
ってこれって結構嬉しいもんです

ザリガニそっくりなエビですね。

2009-01-22

バーヘッドダムゼル

珍客、現れる!!
ってところでしょうか!!

僕がトランバンで見たのははじめてです。


ですので、見かけた時は
「あっ、このさかな、なんて名前だっけ????」

と、一瞬、自分を疑いました。

で、数秒後

「いやいや、バーヘッドで間違いないよな
いや、違うかも。。。」

などと、自問自答し、我に帰り
「バーヘッド以外の何者でもないでしょ」
と、当たり前の答えをだすのに、数秒は確実に
頭の中を「?」ハテナがグルグル周りました。

ムンジャガンではおとなは確実に見れますが、
子どもはそう簡単にみれないもので、
子ども自体をかなり久しぶりに見たので、
そんな風に思ってしまいました。

いつまでいついてくれるかとても楽しみです!!

2009-01-09

トランケートカージナルフィッシュ

この季節は特に、
ハゼ、スズメダイなどが卵を守っている姿をそこかしこで目にし、
卵ダイバーにはたまらない時期です。

そして、テンジクダイの口内保育も、

温度の差というのが年間を通して大差はないので、

この時期限定というわけではありませんが、
バリ島では特にこの時期は多く、
産卵も含め生態行動が活発に観察することができます。

自然下で野生動物の生命がどのように活動しているか、

ダイビングの最大の魅力でもあります。

雨季と敬遠されやすい季節でもありますが、
本当はこの時期のバリが熱い!!

2009-01-08

アデヤッコ

ポマカントスの仲間はダイバー初心者から大人気!!
ダイバーだけでなくアクアリストはもとより一般的にも!!

“南の島のさかな”
“熱帯魚”
“トロピカルフィッシュ”

まあ、このような言いまわしのさかなの中でも代表核でしょう。

いわいゆ、おおまかにいえば、
『エンゼルフィッシュ』
ってやつですね。

潜ってみてみれば、そこかしこに、この仲間達がいるのですが、

幼魚となると、そうはいかない。

タテジマキンチャクダイ

サザナミヤッコ
については、普通に見られますが、


イナズマヤッコ
ワヌケヤッコ

なんてまず見られない。

そして、たまーーに見かけることができるのが
ロクセンヤッコ
アデヤッコ
といったところでしょう。

おとなたちはいっぱいいるのになあ????

2009-01-06

トラフザメ

あけましておめでとうございます!!
今年もかっ飛ばしていきますので、
皆様方のあたたかい愛のご声援、どうぞよろしくおねがしいます。

さて、3年連続海況不良だったバリ島ですが、
今年はよかったですよ~!!

天候こそ、
曇りのち晴れ時々雨、所によって豪雨または雷雨

と何でもありの、それでは予報にならないでしょ?の天候でしたが、

そして透明度も決して抜群とはいえませんが、
日に日にどんどんあがっていく、右肩あがりの上昇傾向。

何よりも穏やかな海面に心ゆったりと気持ちが落ち着く海況でした。

実はこの僕、元旦男と異名を取るほど、元旦にツキを呼ぶ男なのです。
(元旦で今年全ての運を使い果たしてしまうという噂あり。。。)

過去の例をあげると、

僕がトランバンに行けば、他は悪いのだけど、トランバンは最高の海況。
僕がムンジャガンに行けば、他は悪いのだけどムンジャガンは最高の海況。

海況は悪いけど、元旦にジンベイザメにでくわしたり、
ゼブラバットフィッシュと遭遇したりと、数々の伝説を作っています。

去年だけは、

僕自身、過去最悪のムンジャガンという体験をしてしまいましたが、

で、今年は。。。

でました~!!
3m弱のトラフザメ!!
一瞬でしたが、カッコよかった~!!

ちなみに僕チームは見ていませんが、

他ダイブショプはマンボウ見てました。。。
ムンジャガンでマンボウはかなり稀です。
(僕は過去に2度だけ見ています)

と、いう訳で今年も熱いバリをよろしくおねがしいます。