2009-02-28

セトリュウグウウミウシ

トランバン=ホヤ

フォトダイバーには認識されているほど、
トランバンではホヤのイメージが強い。

それはもう、キレイですからね。

で、ホヤを絡めて色々な写真を撮るのですが、
沢山あるわりには傑作はなかなか少ないわけで。。。

もう一つ
トランバン=ウミウシ

という認識もあるほど、
この時期のトランバンはウミウシ天国なのです。

それじゃ、
トランバン=ホヤ=ウミウシ

という方程式が成り立つわけなんですけど、
これが、なかなかいない。。。

ヒラムシを絡めるのはいっぱいいるんですけどね。

丁度いい場所にいてほしいのですが、そうはいかないのが自然の常。
いればいいだけなら、今回の写真のようですね。

だからといってつまんでホヤに乗せようとすると、
全身ぐにゃ~ってやる気なしの状態になって、今度はくっつかなくなってしまうし。

いい時、いい場面。

出会えない事が多いだけに出会えた時はひときわ嬉しいのでしょう。

2009-02-27

アワイロコバンハゼ

サンゴの中を覗くと、
色々な生物がひしめいているのが分かる。

その多くはチョロチョロと動き回り、
1箇所でじっとしてくれないものが多い。

「あっ、今だ!」と思った時に
と狙ったチャンスを逃すと、
次のチャンスはなかなかおとづれなかったり。。。

で、コバンハゼの仲間は一見、似ていたり、
未記載種が多いので、

これはだれだろう?

と考えているだけで、
パッっと移動されてしまうので、


まずは撮ってみて、あとからじっくり観察、
観察できなければ、あとから写真を見て
考えることが多い種です。

一瞬を逃せない生き物です。

2009-02-23

イエローペッパーシュリンプゴビー

まだまだ、未分類の多いヤツシハゼの仲間達。

クサハゼをはじめ、こんなによく見るのに
まだ記載されていない種がたくさんいます。

これは、まったく別の種だろうな?
これは、同種かな?

などと
考えながら、
似たよう種を観察したり、
似てるけど、ちょっと違う種をなるべく多く撮影したりしています。

沢山いる=普通種=無視。

なんて人もいますが、
とってももったいない。

沢山いる=沢山いるからこそ違いが分かる=よく見れば全然違う。

楽しいフィッシュウォッチングの原点ですね。

2009-02-22

トゲトゲウミウシ

形の面白さ、カラーデザインの豊富さ、種類の多さ、
どれをとっても魅力的な部分が多くので人気があるウミウシ。

そのウミウシ好きの人達でも見たいランク上位にくることが

多いであろう、このウミウシ。

ちょっと濁ったところに多い本種は、
濁っているだけに、一見先っぽの濃いブルーが浮いて見え

宝石のような輝きを発しているような錯覚さえする美しさです。

そんな美しさであるので、いつも見ていたいのだけど、
それはなかなかどうして、簡単には見ることができない。

狙ってみれるものでもないし、探したからといっているものでもない。
あくまでも偶然と偶然が重なった時にその姿を見せてくれる。

とはいえ、一生に一度見れればいい、
とかのレベルでは全然なくって

年に1度くらいは見るので、
その出会いを期待を胸に秘めて潜っていたいものである。

そういう期待感を抱きながらというのも、
ダイビングの大きな楽しみの一つです。

2009-02-21

アオリイカ

昼間でも夜潜りでも、どちらでも見ることができるが、
昼間と夜では様子が全然違う。

昼は群れており、中層を漂う。

とくにブイなどのロープがあれば、その付近に群れているので、
ダイビング中のボートマンの格好の釣り的とされたりしている。

一杯いるのですが、寄ると逃げる、逃げると寄る、
で一定の距離を常に保たれて、なかなか美味い具合にいかない。

それが夜になると、単体で地面付近を漂う。

で、何とも言えない妖艶な色彩の体色に変わる。

で、何より嬉しいのが寄れる。

寄れるから、
これでもかっ!!
ってくらい撮る。

撮るんだけど、これがまた満足の行くカットがなかなか撮れない。
何故????
う~ん。。。

2009-02-17

ブルースポッテッド グルーパー

魚というのは、♂♀でまったく違う体色をしていたり、
子ども、大人でまったく違かったりと、

え?ホントに同種なの?
と疑ってしまう種がとても多い。

それが、面白いところでもあるのでしょう。

図鑑を見ていても、老若男女全てが載っている訳でもないし、
もちろん地域差もある。

研究が進めば、今まで別種だったのが、実は同種になった、
なんていうことも普通にある。(その逆も)

それも、また面白いところですね。

と、いうことで、我等フィールドガイドは
図鑑に載っていない種や、似ている幼魚や不明な種を見つけると、
大人になるまで成長を見守ることになります。

で、大人になるにつれて、
「へぇ~、この子がこいつになっちゃったよ~!!」
なんて発見があったり、
「やっぱりね~、予想通りだ!」
などと思ったり。

定点観測はフィールドウォッチングの醍醐味ですね。
また、おじゃましに行きまーす!!

2009-02-16

イシヨウジ


バリ島のほとんどのポイントに沢山いて、
その中でもムンジャガンでは特に多い。

でもガレ場にいることがほとんどで、
なかなかキレイなところにいてくれない。

ガレ場にいる時は、
スゥーっとゆったりとした動きで移動するので、
写真を撮るのもさほど労しない。

たまーに、
あっ、こんなキレイなヤギにいる!!
そんあ所を見つけると、
パッパッっとした機敏な動きで動き回り、
なかなか思いどうりに撮らせてない。

ガレ場にいる時の方が、全身でてるし、
身の危険は大きいはずなのですが、
なんでだろう???

撮り手側のオーラでしょうかね?

普段のガレ場にいるときは、
なんとなく撮るだけなので、
撮る撮るオーラがあまりでていない。

こんなキレイなところにいる時は
撮る撮るオーラ全開なために、
身の危険を感じてしまう。

写真をやる人ならこんな経験は必ずしていると思います。

やっぱり伝わってしまうんですよね。

人物写真でも同じですが、
相手をリラックスさしてあげて撮りたいですね。

2009-02-14

マダラトビエイ

強風のため船が欠航になった翌日のムンジャガン島。

余波を危惧して他のダイブショップなどは行くのを渋り、
「試しに行ってきて、どんな状態だか教えて!」
などと、数人の他店ガイドに言われる。

風を読んでいたので、今日は大丈夫だろと考え、
言われるまでもなく強行突破の我等!!
行けば、まったく他ボートがいない貸切アイランド状態!!

天気は悪いが海は穏やかのんびりダイブ。

ポイント移動中はムンジャガンではよく見られる、

イルカの群れに遭遇。
イルカ自体はよく見られるんだけど、この日は一味違った。

バチャーン!!

と、10mほどの至近距離でジャーンプ!!
を繰り返す。

この至近距離のジャンプはここではかなりのレア。
ってより、はじめて。

嬉しかった~!!
嬉し過ぎて写真撮るのを忘れてた。。。


で、水中ではマダラトビエイがお出迎え。

誰も行きたがらない時に行くといいことあるもんです。

2009-02-13

ヨスジリュウキュウスズメダイ

強風高波のためクタビーチでは
遊泳(海に関するもの全般)禁止になっています。

つい先日、ムンジャガン島も前代未聞の風の為、

欠航となりムンジャガンでのダイビングができなくなっていました。

現在のムンジャガンは落ち着いており、とてもよいコンディションです。

バリ島が強風だろうと高波だろうと

潜れなくなることはないだろうシークレットベイでは、

このミスジ&ヨスジ&ハイブリットだろうと思われる個体がわんさかいます。
(ミスジ&ヨスジはどこのポイントでもたくさんいます)

上の尾鰭がハートマークのがヨスジ。

下の尾鰭が無色なのがミスジです。

本当はハイブリッドの個体も一緒に写したかったのですが、
なかなか上手くいかなかったので、そのうち別に紹介します。


今書きながら気が付きました。

フタスジリュウキュウスズメダイ

ミスジリュウキュウスズメダイ
ヨスジリュウキュウスズメダイ

普段、何気に言ってるので何とも思わなかったですが、
随分、長い名前なんですね。

2009-02-07

マダラウミフクロウ

ウミウシが爆発的に多い今時期のトランバン。

ウミウシ自体はポップなカラーだったり、
不思議な風貌だったり、と
人気は高いですが、

個体が小さいものが多い、
あまりキレイな環境の上にいないものが多いので、
写真映えしない時が多かったりもします。
もちろん、それはそれは美しい場所にいるときもありますが。

でも、旬な時旬な生物を追うのはフィールドウォッチャーの王道。

仮にウミウシに興味を示さないゲストと潜っている時も、
美しい写真映えする被写体をさがしながら、
「ほー、こんなウミウシが今年は多いんだなぁ~」
などと想いながら潜っていたりもします。

で、個人的にはトランバンではじめての遭遇。
しかもちっちゃい~!!

シークレットベイでは10cmオーバーがほとんど。

PJでは3cmほどのを多々見ていましたが、
もっと小さく、しかもまだ色も透明な個体に出会ったのははじめて。
しかも想像してなかった場所で。

いつなにがおこるかわからない、驚きの出会いはやっぱり嬉しいですね!!

2009-02-06

アツクチスズメダイ

現在、高波の為、クローズ状態が続いている“PJ”
変更処置として行っているムンジャガンは

とても穏やか!!
なのだが、日に日に荒れてきているような。。。


そのムンジャガンの浅場にひときわ美しいスズメダイ。
大人になると、とっても地味になりますが、
その特徴的なたらこ口ビルがとても可愛らしくて、
人気があります。

ダイビング休憩中にスノーケリングでこいつを撮っていたら、

フィンをポン、ポン誰かが叩く。

ゲストが何かいいにきたかな?
でも、今、いいところ、もうちょっとまってろ!!と無視。。。
(なんちゅうガイドでしょう)

そしたら、ゴツン~!!
とフィンをおもいっきり、蹴り飛ばすような勢いでたたいてきた。

なんですか~?っと振りかえる
と、
なんと、呼んでいたのはゲストではなく、

守卵中でご機嫌ナナメなゴマモンガラ。
大きくカワイイお目目をギョロギョロさせて、
お怒りの模様。

格闘家顔負けのタックル!タックル!!攻撃。

と、そこら中でゴマモンガラが暴れているムンジャガンでもあります。

ということで紹介してはいますが、
いましばらく、こいつもクローズです。
(勇気のある方は僕が盾になるのでどうぞおためしください。)